30秒診断

CAREER

アートメイク看護師の働き方|常勤・業務委託・副業の違いと選び方

キャリア・働き方公開日

アートメイクに興味を持ったとき、多くの看護師が気になるのが「学んだあと、どんな形で働けるのか」ということではないでしょうか。病棟のように決まった勤務先で働くイメージがある一方で、「業務委託」「フリーランス」「副業」といった言葉もよく見かけます。

アートメイクの働き方にはいくつかの選択肢があり、それぞれ収入の決まり方、働く時間の自由度、自分で担う責任の範囲が違います。どれが正解というものではなく、今の生活や将来の希望に合った働き方を選ぶことが大切です。

この記事では、アートメイク看護師の主な働き方の違いと、それぞれの注意点、スクール選びとのつながりを整理します。

アートメイク看護師が働く場所の前提

働き方を考える前に、アートメイクを施術できる場所について押さえておきましょう。ここを理解しておくと、働き方の選択肢が整理しやすくなります。

施術は医療機関で行う

アートメイクは医行為とされているため、医師、または医師の指示を受けた看護師などが、医療機関で行う必要があります。看護師が自分だけでサロンを開いて施術することはできません。業務委託やフリーランスという言葉が使われる場合も、施術の場所は美容クリニックなどの医療機関です。アートメイクが医行為とされる理由はアートメイクとは?タトゥーとの違いと医行為とされる理由で詳しく解説しています。

主な働き方は3つに分けて考える

アートメイク看護師の働き方は、大きく「クリニックに雇用されて働く(常勤・パート)」「クリニックと業務委託契約を結んで働く」「本業を続けながら副業として働く」の3つに分けて考えるとわかりやすくなります。実際には、パートと業務委託を組み合わせるなど、複数の形を組み合わせている人もいます。

クリニックに雇用されて働く(常勤・パート)

まずは、クリニックの職員として雇用される働き方です。病院勤務からの転職でイメージしやすい形です。

雇用で働くしくみ

クリニックと雇用契約を結び、決められた勤務時間の中でアートメイクの施術やカウンセリングを担当します。アートメイク専門のクリニックのほか、美容皮膚科や美容外科の中でアートメイクを担当する看護師として働く場合もあります。給与は固定給が中心で、施術数に応じた手当が加わる場合もあります。

雇用で働くメリットと注意点

社会保険や有給休暇などの制度がある職場が多く、収入が比較的安定しやすいのがメリットです。教育の仕組みが整ったクリニックであれば、先輩の施術を見ながら技術を伸ばせる環境も期待できます。一方で、勤務日や勤務時間はクリニックの方針に合わせる必要があり、アートメイク以外の業務を担当することもあります。応募するときは、アートメイクの施術にどのくらい関われるのかを確認しておきましょう。

業務委託で働く

次に、クリニックと業務委託契約を結んで施術を担当する働き方です。スクールの卒業後の進路として案内されることも多い形です。

業務委託のしくみ

業務委託では、クリニックの職員ではなく、施術を請け負う立場として契約します。報酬は施術ごとの歩合で決まることが多く、予約が入った日に施術を行う形が一般的です。施術はクリニックの医師の指示のもとで行い、場所や設備はクリニックのものを使います。契約の内容はクリニックごとに大きく異なるため、報酬の決まり方や必要な道具の負担などを契約前に確認することが欠かせません。

業務委託のメリットと注意点

働く日や時間を調整しやすく、施術数に応じて報酬が変わるため、技術や経験を積むほど働き方の幅が広がる可能性があります。その反面、予約が少ない時期は収入が減ることがあり、社会保険や税金の手続きを自分で行う必要があります。報酬は施術数・地域・契約条件によって大きく変わるため、「どのくらいの収入になるか」は契約先ごとに具体的に確認しましょう。

契約前に確認したいこと

業務委託の契約では、報酬の計算方法、キャンセル時の扱い、道具や材料の負担、施術トラブルが起きたときの対応、契約期間と解約の条件などを確認しておきたいところです。口頭だけで済ませず、契約書の内容を読んでから判断しましょう。わからない点は、契約前に質問して解消しておくことが大切です。

副業としてアートメイクに関わる

今の看護師の仕事を続けながら、休日を使ってアートメイクの施術をする働き方です。いきなり転職することに不安がある方が検討しやすい形です。

副業で働くしくみ

本業の休みの日に、クリニックでパートや業務委託として施術を担当する形が一般的です。最初は月に数日から始め、経験を積みながら日数を調整していく人もいます。本業とのバランスを取りながら、アートメイクが自分に合っているかを確かめられるのが特徴です。

副業を始める前の確認事項

副業を始める前に、今の勤務先の就業規則で副業が認められているかを確認しましょう。許可や届け出が必要な職場もあります。公務員として働いている場合は、副業に法律上の制限があるため、特に注意が必要です。また、本業と副業を合わせた働きすぎにならないよう、休息の時間を確保することも大切です。

働き方ごとの違いを比べる

ここまでの内容を、比べやすいように整理します。自分がどの項目を重視したいかを考えながら見てみてください。

働き方の比較表

項目 雇用(常勤・パート) 業務委託 副業
収入の決まり方 固定給が中心 施術ごとの歩合が多い 契約の形による
働く時間 勤務先の方針に合わせる 調整しやすい 本業の休みの日
社会保険・税金 勤務先の制度による 自分で手続き 本業と合わせて確認
向いている人 安定を重視したい人 自分のペースで働きたい人 少しずつ始めたい人

向いている人の考え方

収入の安定や教育環境を重視する方は雇用、時間の自由度を重視しつつ自分で管理することが苦にならない方は業務委託、まずは無理なく試してみたい方は副業、というように考えると選びやすくなります。ライフステージによって希望は変わるため、最初に選んだ働き方をずっと続ける必要はありません。

アートメイク看護師の仕事の中身

働き方の形が違っても、アートメイク看護師が担う仕事の中身には共通する部分があります。施術そのもの以外の仕事も多いことを知っておくと、働き始めてからのギャップを減らせます。

カウンセリングとデザインの提案

施術の前には、お客さまの希望を聞き、顔立ちや骨格、普段のメイクなどをふまえてデザインを提案します。仕上がりのイメージをすり合わせる大切な時間で、ここで十分に話し合えるかどうかが満足度に大きく関わります。持病や服薬、アレルギーの有無などを確認し、医師の診察につなげることも看護師としての大切な役割です。

施術と施術後の説明

施術では、衛生管理を徹底しながら、デザインに沿って色素を入れていきます。施術後は、腫れや赤みが出る可能性、洗顔やメイクの再開時期、リタッチ(2回目以降の施術)の目安などを説明します。施術後に気になる症状が出たお客さまからの相談に対応し、必要に応じて医師に報告することも欠かせません。

記録・予約管理・発信

施術内容や使った色素の記録、写真の管理、予約の調整などの事務的な仕事もあります。業務委託で働く場合は、SNSで症例写真を発信して予約につなげることもありますが、医療機関の広告には医療広告ガイドラインのルールがあるため、発信の内容は勤務先と相談しながら進める必要があります。

スクール選びと働き方のつながり

どの働き方を目指すかによって、スクール選びで重視したいポイントも変わります。

卒業後の制度を確認する

スクールの中には、運営元のクリニックで雇用・業務委託の制度を設けているところや、提携クリニックを紹介しているところがあります。たとえばメディカルブローアカデミーのように、修了者への採用面接や業務委託の制度を明記しているスクールもあります。「就職サポートあり」と書かれていても内容はさまざまなので、どの段階で、どんな条件で紹介を受けられるのかを確認しましょう。

働きながら学べるかを確認する

副業から始めたい方や、今の仕事を続けながら学びたい方は、座学をオンラインで受けられるか、通学日数がどのくらいかが大切なポイントになります。卒業後の制度や受講形式はアートメイクスクール比較表で条件を絞り込んで比べられます。

働き方を決める前に確認しておきたいこと

最後に、どの働き方を選ぶ場合にも共通して確認しておきたいことをまとめます。

技術を伸ばし続けられる環境があるか

アートメイクは、スクールを卒業したあとも経験を重ねて技術を磨いていく仕事です。先輩に相談できる環境、技術チェックの機会、勉強会などがあるかどうかは、働き方を選ぶうえでも大切な判断材料になります。

自分の生活に無理がないか

収入や働き方の自由度だけでなく、通勤時間、家族の予定、体力面なども含めて、無理なく続けられるかを考えましょう。焦って決める必要はありません。説明会や面談で具体的な条件を聞き、自分の生活に合う形を少しずつ見つけていくことが、長く続けるための近道です。

看護師としての経験をどう活かすか

アートメイクの仕事では、問診やアレルギーの確認、清潔操作、異常の早期発見など、これまで看護師として積み重ねてきた経験が役立つ場面が多くあります。一方で、デザインの提案や接客、写真の撮り方など、新しく身につけることもたくさんあります。自分の得意なことと、これから伸ばしたいことを書き出してみると、どの働き方やどの職場が合っているかが見えやすくなります。働き方を決めるのは、スクールで学びながら、あるいは卒業してからでも遅くはありません。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。スクールの料金・カリキュラムや求人の条件は変更される場合があります。申し込みや転職の前に、必ず各スクール・医療機関の最新情報をご確認ください。アートメイクは医行為のため、医師・看護師などの医療資格者が医療機関で行う必要があります。